乗り越し精算

改札での主な仕事は精算です。


乗り越して降りたいとき、
紙のきっぷと定期を合わせて使いたいとき、
途中から方向変更してちがう駅で降りたいときなど

さまざまな理由で改札にお客さまがいらっしゃいます。


私たち改札の駅員はまず、
「お客さまが何がしたいのか」を汲み取らなければならないのですが、
説明の仕方が人それぞれで、一筋縄ではいかないことも多いです。

私たちの知りたい情報と、お客さまが伝えたいことが食い違って、「あ、いやそういうことじゃなくて…」ともどかしい思いをすることもしばしば。

逆に、いろんな情報を与えてくださって、「え、こんなことまで聞いちゃっていいの?」と思うことも。


そして最近は、自動改札機のすさまじい処理スピードに慣れている方が多いせいか、
私たちにもそれ相応のスピードが求められているなあ、とひしひしと感じます。

2,3秒でも「えーっと」と考えようものなら、
舌打ちが聞こえてくることも…。


結構キビシイ世界なのです。

(え、駅員なんだから当たり前?すいません)


お客さまからしたら、実際に乗ってきた経路が頭のなかに入っているので、どの部分の精算が必要なのかすんなりイメージできているから、「なんでそんなこともわからないのか」となるんですよね。

いつもはスーッと通りすぎるだけの改札で、立ち止まらなくちゃいけないのも、イラっとする要因なのでしょう。



「わかっている」って大きいなと思います。

実際に経験してきた行程を話すは簡単ですが、
きっぷの券面から想像して読みとくのでは、スピードが違います。


日々、お客さまに怒られながらも
瞬時に読み取れる機械を目指して日々邁進中です。


まだまだ、一人前の駅員にはなれそうにありません。